ホテル・ブライダル用語『片木盆』
ホテル・ブライダル用語『片木盆(かたきぼん)』とは、ホテルや結婚式場、料亭など、祝い事の席に料理やお酌を運ぶ際に使用される、木製の盆のことです。縁の一部が欠けている特徴的な形状をしており、その由来には諸説あります。
婚礼の際に、仲人を務める男性が座る席が「片木盆の席」と呼ばれていたことから、片木盆が婚礼に用いられるようになったという説があります。また、昔はお盆の角に金属の装飾品をつけていたのですが、ある婚礼の際に、お盆の角の装飾品が花嫁の衣装に引っ掛けて破いてしまったことから、縁が一部欠けた片木盆が使用されるようになったという説もあります。
一般的には、婚礼の際に新郎新婦が座る高砂(たかさご)の席に供えられ、お酌や料理をのせて運ばれます。また、結納の席でも使用されることが多く、縁起物として扱われています。