あずま屋とは?ホテルや旅館に見られるあの休憩所の歴史や特徴
あずま屋の歴史は古く、平安時代にはすでに存在していたとされています。当時のあずま屋は、貴族や武士が庭園に建てる建物であり、主に休憩や歓談の場として利用されていました。その後、鎌倉時代になると、あずま屋は庶民にも広まり始め、茶屋や旅籠などの休憩所として親しまれるようになりました。
江戸時代になると、あずま屋はさらに普及し、街道沿いなどに多く建てられるようになりました。これは、江戸時代が庶民の旅行が盛んになり、休憩施設の需要が高まったためです。また、この頃になると、あずま屋は単なる休憩所ではなく、景観を楽しむための施設としても利用されるようになりました。
明治時代になると、あずま屋は西洋建築の影響を受け、洋風あずま屋が登場しました。洋風あずま屋は、和風あずま屋よりも装飾が少なく、シンプルなデザインが特徴です。また、この時期には、あずま屋が公園や学校などの公共施設に多く建てられるようになりました。
大正時代に入ると、あずま屋はさらに簡素化され、現代にあずま屋と同じような形になりました。昭和時代には、あずま屋がホテルや旅館の休憩所として利用されるようになり、今日に至っています。